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グリシン品質・表示基準

JHFC-S-040 制定:2026年9月7日

一般社団法人日本認定健康食品協会 制定基準(原文)

一般社団法人日本認定健康食品協会

制定:2026年9月7日 / 施行:同日

前文(制定の趣旨)

グリシンは単一のアミノ酸として配合される一方、たんぱく質やペプチドにも構成成分として含まれる。製品を分解して得た総量と、初めから遊離している量では測定対象が異なる。また、金属との化合物や結晶状態に関する説明を混同すると原料の実体が不明になる。構造、結合状態及び製品で採取できる量を区別する品質・表示基準を設ける。

第1条(目的)

本基準は、グリシンの構造上の特徴に沿った原料識別を求め、遊離量と結合成分を混同しない検査・表示を規定する。JHFC-A-001の五基準を共通要件とし、糖類やたんぱく質と配合した場合の分析及び保存確認を追加する。

第2条(適用範囲)

遊離グリシンを原料又は含量表示の対象とする粉末、顆粒、錠剤、飲料及び成形食品に適用する。コラーゲン等に含まれる結合型グリシンだけの評価は含めない。グリシンを配位子とする金属原料は遊離体とは区分し、遊離グリシンを併用する場合にはその部分を本書の対象とする。

第3条(用語の定義)

第4条(要求事項)

1. 品質要求―構造と原料の純度

[グリシンの構造定義](https://www.ebi.ac.uk/chebi/CHEBI%3A15428)を参照し、標準物質との照合で同一性を確認する。L体の比率や旋光度をグリシン純度の判定根拠として用いない。合成・発酵等の経路に応じて関連有機物、残留塩及び水分を選び、事業者が規格とその根拠を提示する。金属化合物の混在は元素分析等も用いて確認する。

2. 品質要求―晶析と粉体の製造管理

晶析、洗浄及び乾燥の記録により、母液に含まれる残留物の持越しを確認する。粉砕・造粒を行うときは結晶状態とかさ密度を調べ、計量性への影響を評価する。糖類との混合では設備内の残留と粒子の分離を点検し、原料供給から充填までの重量収支及び採取試験をロット記録に残す。

3. 検査―遊離体抽出の確認

第三者定量に先立ち、併存するコラーゲンやペプチドを分解しない前処理を製品処方で検証する。抽出前後の添加回収と他のアミノ酸からの分離を確認し、試料全体の窒素値で置き換えない。機関名、試験方法、原料・最終製品の別、対象ロット及び照会先を公開する。総量分析を行う場合は別の試験名で報告する。

4. 表示要求―甘味原料との量の区別

一日摂取目安量に含まれる遊離グリシン量を示し、糖類や他の甘味原料を含む顆粒重量から区別する。甘さや溶解液の濃度指標だけを含量の根拠にしない。たんぱく質を併用した場合は、分解後に得られる総量を遊離量へ加えないことを、配合表、分析条件及び包装の数値欄を照合して確認する。

5. 品質要求―糖との配合と保存表示

糖を含む製品は製造時の加熱及び保存中の着色、臭気、遊離グリシン量を組み合わせて追跡する。結晶原料は保存後の固まりと計量性を調べ、当初の粒度資料だけで使用時の状態を判定しない。事業者は実包装で保存規格と期限を定め根拠を提示する。乾いた器具、密閉及び調製後の取扱いを表示に反映する。

6. 摂取上の注意

甘味があることを理由に任意量を追加できる調味料のように案内せず、製品で定めた計量方法を明記する。金属グリシン化合物やたんぱく質製品の重量を、遊離グリシン製品の目安量へ読み替えないよう表示を整理する。治療中・投薬中の者には医師への相談を記し、使用後の異常について中止と連絡の案内を校正する。

7. 資料管理

遊離体抽出値と分解後総量の報告書を別系統で保存し、分析依頼時に試験区分が継承されるようにする。粒度、かさ密度、計量器具及び糖類の配合履歴は製品版に結び付ける。保管期間を事業者が定め、結晶状態や処方変更後にも、旧表示量をどの抽出値から決めたかを再現できる記録を保持する。

第5条(評価区分)

第6条(運用)

事業者は遊離体抽出の条件を明示して自己適合宣言を行う。本協会は製品処方と前処理を対照し、結合成分が量表示に混入していないか確認する。糖類、ペプチド又は造粒仕様の変更時に再判定し、定期見直しで粉体物性と計量の対応を点検する。

附則

本基準を2026年9月7日から施行する。検査に関する照会時には遊離体抽出か分解後総量かを指定する。

※本基準は情報公開・品質管理のあり方に関する評価基準であり、個別製品の効果効能・安全性を保証するものではありません。

本基準は情報公開・品質管理のあり方に関する評価基準であり、個別製品の効果効能・安全性を保証するものではありません。事業者は本基準に基づき自己適合宣言を行うことができ、本協会は申請に応じて確認を行います。基準の引用・活用に関するお問い合わせはお問い合わせより。

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