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国内ECサイトにおける健康食品の含有量表示に関する調査報告(2026年9月)

公表:一般社団法人 日本認定健康食品協会 公表日:2026年9月24日

判定の根拠とした基準:JHFC-A-005 一日摂取目安量あたり含量表示基準 中文版

一、調査概要

本報告は、国内ECサイトの商品ページ上における健康食品の含有量表示の判定結果をまとめたものである。調査対象は楽天市場の商品ページであり、検索・サンプリング期間は2026年9月21日から24日まで、判定は2026年9月24日に一括取得したページ上の文字情報に基づく。対象成分はNMN、コエンザイムQ10(還元型又は酸化型)、魚油(対象成分EPA・DHA)の3種類である。調査が問うのは、「消費者がページの文字情報から一日摂取目安量あたりの対象成分含有量を読み取れるか」の一点のみである。結果はページ単位と店舗単位の2層で集計する。「店舗単位の割合」とは、当該成分のすべての商品ページで一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる店舗が、店舗総数に占める割合を指す。

成分有効ページ一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる割合店舗単位の割合
NMN6058%55%
コエンザイムQ1011381%78%
魚油(EPA・DHA)17871%67%

読み取れない主因は成分ごとに異なる。NMNは瓶全体の総量のみの記載(E 13ページ、22%)、コエンザイムQ10は一日の粒数の記載がないもの(F 17ページ、15%)、魚油はページの文字情報にEPA・DHA含有量の記載がないもの(G 25ページ、14%)と精製魚油の重量のみの記載(D 18ページ、10%)である。

図1:文字から一日量を読み取れる商品ページの割合
図1:文字から一日量を読み取れる商品ページの割合

二、調査目的

消費者がインターネット上で健康食品を購入する際、含有量の把握は主に商品ページの文字情報に依存する。商品ページに一日あたりに摂取する成分量が明確に記載されていれば、読者は自ら判断できる。本調査が問うのは、楽天市場上において、健康食品の商品ページの文字情報から、読者が一日摂取目安量あたりの対象成分含有量を直接読み取れるか否かである。調査範囲は情報の開示方法に限り、いかなる製品の品質、効能又は安全性も評価しない。

三、根拠となる基準

本調査の判定は、当協会が公表している「一日摂取目安量あたり含量表示基準」(JHFC-A-005)に基づく。

本調査では、基準第4条のうち、公開された商品ページから確認できる3つの項、すなわち第1項、第3項、第7項のみを引用する。基準の原文は以下のとおりである。

第4条第1項:含量は、一日摂取目安量の個数、包数、容量又は重量と同じ表示面若しくは容易に対応を確認できる箇所に示す。摂取量に幅を設ける場合は、どの摂取量に対応する含量かを明記し、表示原稿から基礎単位へ逆算できることを確認する。

第4条第3項(前段):配合原料量、対象成分量、純度及び抽出物量を区別する。……原料投入量のみを最終製品の実測含量として扱わない。

第4条第7項(前段):容器全体の総量、増量表現又は複数日分の合計を併記するときは、一日摂取目安量あたりの値より優位に誤認されない配置とする。

第4条のその他の各項は、計算記録、換算根拠、試験報告書及びロットとの対応に係るものであり、企業内部資料を要するため、本調査では扱わない。

四、サンプルと方法

対象プラットフォームは楽天市場の商品ページである。サンプリング方法は、成分名を単独で検索するほか、「サプリ」「含有量」「純度」「国産」「1日」等の常用語と組み合わせて検索し、検索結果に表示された商品ページを取得する。同一URLは1回のみ数える。成分ごとに用いた組み合わせ語は完全には同一ではない。成分と対象成分はそれぞれ、NMN(対象成分NMN)、コエンザイムQ10(還元型又は酸化型)、魚油(対象成分EPA・DHA)である。検索・サンプリング期間は2026年9月21日から24日まで、判定に用いるページ全体の文字情報は2026年9月24日に一括取得した。検索対象成分と無関係な商品、有効な商品情報が存在しないページ(X類)は除外した。

判定は以下の3段階で行う。

第1段階として、商品ページ全体の文字情報を取得し、商品名、内容量、栄養成分表示(表頭に付された「何粒当たり」を含む)、一日摂取目安量、主成分等の記載部分を抽出する。

第2段階として、統一した判定基準に従ってページごとに判定する。判定は言語モデルを用いて行い、各ページについて判断根拠とした原文の短い文を保存し、一件ずつ原文に遡って確認できるようにする。

第3段階として、再確認を行う。全判定を、原文の根拠と逐一照合して再確認する。あわせて、ページ全体の原文から「一日の粒数+一粒あたりの含有量」「一日あたりの含有量」という記載形式を規則的に検索し、読み取れないと判定したページをクロスチェックする。

五、判定基準

ページは以下の7分類に分類する。A、Bの2分類は一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるものとし、CからGまでは読み取れないものとする。

分類意味結論
A一日摂取目安量あたりの対象成分含有量が直接記載されている(固定値、又は摂取量の幅に対応する範囲)読み取れる
B一粒(一包)あたりの対象成分含有量が記載され、かつ一日の粒数(固定又は幅)が記載されており、読者が自ら算出できる読み取れる
C一日の摂取量が幅で示されているが、一粒あたりの含有量も各摂取量に対応する含有量も記載されていない読み取れない
D当該成分を含む原料量のみが記載され(例:「精製魚油 1200mg」)、対象成分そのものの量が記載されていない読み取れない
E瓶(袋)全体の総量又は複数日分の合計のみが記載され、一粒あたりの量も一日あたりの量も記載されていない(総量÷粒数で自ら算出できる場合も本分類に含める)読み取れない
F一粒あたりの重量のみ、又は一粒あたりの対象成分含有量のみが記載され、一日に何粒摂取するかがページに記載されていない読み取れない
Gページに対象成分含有量の記載がない読み取れない

本調査では、第7項に関連する状況については観察のみを行い、判定は行わない。観察の基準は、商品タイトルに現れる含有量の数値が当該ページの一日摂取目安量あたりの含有量の3倍以上である場合、そのタイトルは瓶(袋)全体の総量を記載したものとみなす、というものである。集計は、一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるページのみを対象とする。

六、調査結果

6.1 NMN

NMNは合計60ページを取得し、除外0ページ、有効60ページである。60ページのうち、一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるものは35ページで、58%を占める。読み取れないものは25ページで、42%を占める。

分類ページ数割合
A1627%
B1932%
C12%
D00%
E1322%
F915%
G23%

割合は有効ページ数を分母として計算し、小数点以下を四捨五入して整数で示した。各分類の割合の合計が100%にならないのは、四捨五入によるものである。

読み取れない25ページの内訳は次のとおりである。瓶全体の総量のみが記載されているもの(E)が13ページで、全60ページの22%を占め、最も多い分類である。一粒あたりの含有量又は一粒あたりの重量のみが記載され、一日の粒数が記載されていないもの(F)が9ページである。NMN含有量の記載がないもの(G)が2ページである。摂取量が幅で示され算出できないもの(C)が1ページである。

店舗単位でみると、38店舗のうち、すべてのNMN商品ページで一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる店舗は21店舗で、55%を占める。

ページ上の製造国表記でみると、日本製造と記載がある56ページのうち読み取れるものは34ページで、61%を占める。海外製品(個人輸入)4ページのうち読み取れるものは1ページである。

第7項に関連する観察:一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる35ページのうち、32ページは商品タイトルが瓶全体の総量を示している(タイトルの数値が一日あたりの量の3倍以上である)。一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れ、かつタイトルに瓶全体の総量を記載していないものはわずか3ページで、全60ページの5%である。

6.2 コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は合計128ページを取得し、除外15ページ、有効113ページである。除外した15ページの内訳は、検索結果に混入したNMN配合製品が11ページ(タイトルの主成分がNMNであり、コエンザイムQ10は配合成分にすぎない)、ページに「成分は画像参照」とのみ記載されているものが2ページ、再確認時にページが削除されていたものが2ページである。

113ページのうち、一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるものは91ページで、81%を占める。読み取れないものは22ページで、19%を占める。

分類ページ数割合
A5750%
B3430%
C11%
D11%
E00%
F1715%
G33%

割合は有効ページ数を分母として計算し、小数点以下を四捨五入して整数で示した。

読み取れない22ページの内訳は次のとおりである。一粒あたりの含有量又は一粒あたりの重量のみが記載され、一日に何粒摂取するかの記載がないもの(F)が17ページで最も多く、そのうち11ページは海外製品のページである。コエンザイムQ10含有量の記載がないもの(G)が3ページ、原料量のみの記載(D)が1ページ、摂取量が幅で示され算出できないもの(C)が1ページ、瓶全体の総量のみの記載(E)が0ページである。

店舗単位でみると、46店舗のうち、すべてのコエンザイムQ10商品ページで一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる店舗は36店舗で、78%を占める。

ページ上の製造国表記でみると、日本製造と記載がある56ページのうち読み取れるものは48ページで、86%を占める。海外製品35ページのうち読み取れるものは24ページで、69%を占める。製造国表記がない22ページのうち読み取れるものは19ページである。

第7項に関連する観察:一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる91ページのうち、商品タイトルが瓶全体の総量を示しているものは10ページである。一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れ、かつタイトルに瓶全体の総量を記載していないものは81ページで、全113ページの72%である。

6.3 魚油(EPA・DHA)

魚油は合計188ページを取得し、除外10ページ、有効178ページである。除外した10ページの内訳は、ペット用品が2ページ、タイトルの主成分が魚油又はEPA・DHAではないものが7ページ(アスタキサンチン2ページ、ルテイン類のアイケア2ページ、エゴマ油・アマニ油主体1ページ、クリルオイル主体1ページ、サメ肝油主体1ページ)、ページに「成分は画像参照」とのみ記載されているものが1ページである。

178ページのうち、一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるものは126ページで、71%を占める。読み取れないものは52ページで、29%を占める。

分類ページ数割合
A8146%
B4525%
C21%
D1810%
E00%
F74%
G2514%

割合は有効ページ数を分母として計算し、小数点以下を四捨五入して整数で示した。

読み取れない52ページの内訳は次のとおりである。ページの文字情報にEPA・DHA含有量の記載がないもの(G)が25ページで、最も多い分類である。「EPA・DHAを含む精製魚油」等の原料重量のみが記載され、EPAとDHAそのものの量が記載されていないもの(D)が18ページで、全体の10%を占め、第3項の原料量と対象成分量の区別に関わるものである。一粒あたりの含有量のみが記載され、一日に何粒摂取するかの記載がないもの(F)が7ページである。摂取量が幅で示され算出できないもの(C)が2ページである。瓶全体の総量のみの記載(E)が0ページである。

店舗単位でみると、96店舗のうち、すべての魚油商品ページで一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる店舗は64店舗で、67%を占める。

ページ上の製造国表記でみると、日本製造と記載がある129ページのうち読み取れるものは89ページで、69%を占める。海外製品22ページのうち読み取れるものは16ページで、73%を占める。製造国表記がない27ページのうち読み取れるものは21ページである。

第7項に関連する観察:一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れる126ページのうち、商品タイトルが瓶全体の総量を示しているものは10ページである。一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れ、かつタイトルに瓶全体の総量を記載していないものは116ページで、全178ページの65%である。

図2:読み取れない理由の内訳
図2:読み取れない理由の内訳

6.4 第7項に関連する観察:商品タイトル中の含有量の数値

観察の基準は第5節で述べたとおりであり、一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるページのみを集計対象とする。NMNとコエンザイムQ10の比較は以下のとおりである。

成分一日摂取目安量あたりの含有量を読み取れるページ数うちタイトルに瓶全体の総量を記載しているページ数タイトルに瓶全体の総量を記載していないページ数
NMN35323
コエンザイムQ10911081
魚油(EPA・DHA)12610116

第7項に関連する数値は観察にとどめ、判定は行わない。

図3:一日量を読み取れるページのうち、タイトルに容器全体の総量を記載している割合
図3:一日量を読み取れるページのうち、タイトルに容器全体の総量を記載している割合

七、再確認

NMN:60ページすべてを原文の根拠と照合して再確認し、1ページを判定の修正対象とした。当初はCと判定していたが、ページには「1日1〜2粒」と記載され、かつ「2粒でNMN 300mg」と記載されていたため、Aへ修正した。修正後、当初判定と一致したのは59/60である。

コエンザイムQ10:原文と照合し、21ページの判定を修正した。このうち14ページはサンプル選定上の問題(NMN配合製品、画像参照との記載、ページ削除済み)であり、分母から除外した。7ページは判定上の問題である。7ページのうち、2ページは読み取れないから読み取れるへと修正した(ページに「2粒で120mg」と記載され、栄養成分表示に「1粒あたり30mg」と記載され、かつ1日2粒と記載されていた)。3ページは商品情報欄が崩れており(一日の摂取量が「0粒」と表示)、読み取れないとした。2ページは読み取れない分類間で調整した。

魚油:原文と照合し、21ページの判定を修正した。このうち10ページはサンプル選定上の問題(ペット用品、主成分が魚油ではないもの、画像参照との記載)であり、分母から除外した。11ページは判定上の問題である。11ページのうち、7ページは読み取れないから読み取れるへと修正した(ページに「1日2粒でEPA 855mg」「1日3粒でDHA 201mg、EPA 57mg」と記載されている、又は成分表の名称と数値が別欄に分かれて記載されている)。4ページは読み取れない分類間で調整した。

八、限界

  1. サンプルは楽天市場の検索結果に限られており、検索語と表示順がサンプル構成に影響する。日本国内の健康食品全体を代表するものではない。
  2. 商品ページは随時更新され得るため、結果は2026年9月24日の取得時点のページ状態を反映する。
  3. 判定対象はページ上の文字情報のみである。商品画像内に記載された含有量は判定の範囲外であり、そのようなページは読み取れないものとして計上されるため、読み取れない割合は実際より高く出る可能性がある。
  4. 商品ページを単位として集計し、あわせて店舗単位の集計も示す。店舗は製造事業者と同一ではなく、一つの店舗が複数のブランドを販売している場合がある。
  5. ページに明確に記載されているか否かのみを確認し、記載された数値が正確か否かは確認しない。
  6. 成分ごとの検索語の組み合わせは完全には同一ではない。コエンザイムQ10と魚油では一部の検索語に「1日」が含まれており、一日の摂取量が記載されたページがサンプルに入りやすかった可能性がある。成分間の割合の差は参考にとどめるべきである。

九、説明

本報告では、個別の企業、店舗又は商品の名称は公表しない。

本調査は情報の開示方法のみを対象としており、いかなる特定製品の効能又は安全性を保証するものでも、否定するものでもない。

本調査は商品ページにおける情報の開示方法のみを対象とし、個別の企業・店舗・商品の名称は公表しません。いかなる特定製品の効能又は安全性を保証するものでも、否定するものでもありません。判定基準の原文はJHFC-A-005をご覧ください。

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